日系収容所「希望の野球」大戦中の実話が米で映画に
【ロサンゼルス=古沢由紀子】鉄条網の中の生活に、希望を与えてくれたのは野球だった――。
第2次大戦中、日系米国人が強制収容所で野球を励みにした実話が米国で映画になる。両親が収容された日系人の原案をもとに、監督、脚本も日系人が担当。日本から俳優の中村雅俊さんが米映画に初挑戦した。
真珠湾攻撃後、米西海岸在住の日系人約11万人は砂漠などの施設に送られた。今月まで米ユタ州で撮影が行われた映画「アメリカン・パスタイム(娯楽)」は、アリゾナ州の収容所で息子らと手作業で球場を建設し、野球チームを結成したケンイチ・ゼニムラ氏(故人)らの活動が下敷き。米国の国民的スポーツは唯一の娯楽として黙認され、各地の収容所に拡大。過酷な生活に耐える収容者は熱狂して観戦したという。
両親が収容された体験があり、5年前にこの経緯を本にまとめた日系3世ケリー・ナカガワさん(52)は、「戦前から日系人野球の水準は高く、収容所で自らの誇りを示す手段でもあった」と話す。
この本がプロデューサーのバリー・ローゼンブッシュさん(56)の目に留まり、映画化が実現。祖父母がナチス収容所で亡くなっており、「理不尽なことが行われた事実を多くの米国人に伝えたい」と訴える。米国の負の歴史だけに資金集めは難航したという。
監督・脚本は、ハリウッドで脚本家としても活躍する日系3世デズモンド・ナカノさん。「ずっとやりたかったテーマ。日系人の手で収容所に関する本格的な映画を作るのは初めて」と話し、収容所から米軍隊に志願した父の体験も盛り込んだ。
物語に共鳴した中村さんは、ゼニムラ氏がモデルの日系1世役で出演。大学時代に英語劇の経験があり、「苦難の歴史を知ってもらうきっかけになれば」と全編英語の撮影に臨んだ。妻役をジュディ・オングさん、日系人と交流する兵士を米俳優ゲイリー・コールさんが演じる。映画は来年に米国、日本で公開の予定。
YOMIURIより
おもしろそうな感じですね。これは売れそうな予感するよぉ。
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